inkcube.orgの活動を正式にスタートしてちょうど1年が経ちました.
facebookの閉じたグループでは,時折インクジェット,3Dプリンタに関するトピックスについてコメントをしていますが,このブログでもこれらの技術やその他テクノロジー全般について,思うところを記載してみたいと思います.
今年はまず,2016年に慶應義塾大学と共同で提案した3Dデータフォーマット'FAV'のJIS化を実現します.
これまで約半年,JISの独特の表現や決まりに戸惑いながらもJAS(日本規格協会)の助けを借りながら,FAVフォーマット(ver.1.1a)のJIS文章を作成してきました.今年度末(3月末)に提出し,審査,パブリックコメントを経てJISに登録される予定です.
私が所属する会社は,インクジェットのコンシューマ,オフィス向け商品をほとんど出していません.従って(自社製のインクジェットヘッドは全て私が設計しましたが)自分が開発して市場に出た商品はごくわずかしかありません.
ある会社のCMの'地図に残る仕事'ではありませんが,自分の仕事が世の中に残れば素晴らしいと思いますが,残念ながらインクジェットプリンタとしてはあまり残っていないのです.FAVがJIS化できれば自分の仕事として残せるものの1つにになると思います.
2008年に書籍「インクジェット」,2018年に「改訂版インクジェット」の監修・執筆を行ったときもその思いがありました.今年は別なテーマでの監修・執筆に取り組み,2020年の上梓を目指します.新しい書籍の内容については,またこのブログで紹介したいと思います.
今後ともinkcube.orgをよろしくお願いいたします.