inkcube.org代表のMemorandum

インクジェット,3D,その他テクノロジーについて.

その他

2024年

今年最初に買った本. タイトルに惹かれた.これから書き始める論文の論理補強に役立つかな. p.s. 本文に入る前のページで,私が傾倒するレベッカ・ヘンダーソンがこの本に賛辞を寄せていた.これは期待出来そう.

宛名

inkucube.org宛てに郵便が来た.私の名前無しで届いた初めての郵便だ.でも考えてみれば住所さえ合っていれば宛名は何でも届くだろう.そう思った次に考えたのは,差し出した人がよくinkcube.orgだけで出したものだと.内容は講演に関するものであったが,私…

面接試験と多様性

先日面接試験を受けた.面接をしたのではなく面接される立場としてはおそらく管理職の昇格試験以来ではないだろうか(ということは25年振り??).全く緊張はしなかったが,いくつか質問を受けた中で,別の答え方をすれば良かったなと思うものがある. 何の面接…

論理構成力

前々回触れた新規授業科目企画書が完成し提出した.採用され,大学院生向けに15週の授業ができることを願っている. 今回もこの企画書に記載した評価の観点と基準について書こうと思う.授業のテーマは「情報出力装置概論~可視化・具象化される情報価値の最…

加点評価

評価についてはまだいくつか書きたいことがある. 「減点評価」の改善として「絶対評価」と「加点評価」もよく掲げられる人事制度改革ではあるが,「加点評価」も使い方によっては,さらに「減点評価」を強めることにもなる. これも実際に経験したことがあ…

新規授業と評価

大学院修士課程の学生向けに15週の授業を受け持つ可能性があり,この新規授業科目企画書を作成している.授業のテーマは, 「情報出力装置概論~可視化・具象化される情報価値の最大化~」 とし,2D/3Dプリンターの技術だけではなく技術進化論,組織論,ロー…

コンバーテック2023と学会活動

先週,東京ビッグサイトで開催されたコンバーテック2023展に日本画像学会のブースを出展し,来場者に活動紹介を行った.また,最終日の2/3には会場でセミナーを行った. 昨年7月の理事会でこの展示会への出展とセミナーの企画・提案を行い,当日は多くの仲間…

女性登用と多様性

先日,テレビのチャンネルを切り替えているときに映った番組で,女性登用に関する討論を行っていた.たまたま見た場面では,(女性が今後さらに活躍していくためには)登用される数を増やすことも重要であり,そのためには実力が上の男性より,実力が下の女性…

半沢直樹

今更この大人気ドラマの評価をここでするつもりではない. 私が好きなドラマではあるが,その理由をここで書くつもりでもない. 2013年放送シリーズはこれまで6回見た.2020年放送シリーズは3回見た.好きな番組の割には見返した回数が少ないかもしれないが…

情報コントロール

これから書くことは,管理職の方,これから管理職になる方,あるいは部下を持つ上司という立場になる方へのお願いでもある. 管理職という立場になると部下の方よりも圧倒的に多くの種類,多くの量の情報が入ってくる.人事,業績,そして技術や市場の情報も…

利害の対立

かつての上司が話してくれたことで,歳をとるにつれそれを守らなければと思うことがある.そのことは今でも決して心から良い,正しい事だと思っているわけではないが,過去の自分の失敗やうまく結果を残せなかった原因の1つになっているのではないかと思うこ…

今だけ,金だけ,自分だけ

この言葉は今年の国会で,ある野党議員が政府与党に向けた批判の言葉である.今年最も気に入った言葉の1つであるが,この言葉は今の日本の産業,経済の衰退(言い過ぎか),伸び悩み(やや柔らかい言い方)の根本の原因の1つを指摘している言葉としても相応しい…

国際会議

10月はICAI,Print4Fabという2つの国際コンファレンス,4DFFという国内コンファレンスがあり,いずれもオンライン開催であったが運営委員,座長,モデレーター,講演と様々な形で加わった. 先週の4DFF2021は4年前に自分で立ち上げたコンファレンスであり,…

Things to DOメモ

9/7に書いた「時間管理能力」というほどのものではないと思うが,会社時代,特に会社の仕事以外のやるべきことを多く抱えていたころ,「Things to DO」メモを毎日作っていた. 長いスパンでやるべきことではなく,例えば誰かにメールで返事をするとか,会合…

メールの返信と時間管理能力

仕事や学会関係で,自分に講演や執筆,その他いろいろな依頼や問い合わせがメールで来ることが多いが,私が他の方へお願いや問い合わせのメールをすることも多い.依頼をしてお断りをされるのは残念だがその方の事情もあるわけだし,仕方ない.断りのメール…

Planned Happenstance Theory

Planned Happenstance Theory(計画された偶発性理論)はスタンフォード大学教授のジョン・D・クランボルツ博士が提唱したものである.その理論は要約すれば「人生の80%は偶然の出来事に左右される」「ただし自分にとってよい偶然を発生させる確率は自らの行…

トランザクティブメモリ

自分の知識を広げるため,これまで会ったことのない人に会って話を聞き,また本や文献等を読むだろう.しかしそれらの知識を全て自分のものとして吸収することは出来ない.つまり自分の頭の中に(自分の関心ごとだけだとしても)百科事典を作ることは(私のよう…

ドメイン名詐欺?

3年前にinkcube.orgのWEBサイトを公開し,連絡先としてメールアドレスを公開した.メールアドレスを公開すれば様々な迷惑メールがくることは覚悟していた.念のためメールアドレスの一部を画像にしていたが,あまり効果がないようだ. 様々なセールスメール…

誰のための報告?

どんな組織でも報告,あるいは提案をする機会は多い. 特に記憶に残る私の体験で,研究成果である新しい技術で新しい事業を起こすための事業プランやそのための組織,人材獲得を研究所を束ねる運営体に提案した時のことである. 同じ提案内容を,様々な機会…

責任をとる

今も昔も「責任を取る」とか「すべて私に責任がある」とか言った人が,なるほど責任をとったね,と納得する場面やケースをほとんど見たことがない. もちろん「責任を取る」とはどういうことか,ケースによっても異なるし,人によっても意見が異なるだろう.…

労働生産性

先日「脱ハンコ」推進に関する講演を聴講した.電子での本人認証(担保)手段のトレンドや,その中で最も信頼性が高いPKI(Public Key Infrastructure)の仕組みをよく知ることができたので,講演自体は有意義だった. 脱ハンコや可能で効率化につながるペーパー…

学会活動(2)

海外のImagingをスコープとするする学会,IS&Tに1996年から所属している. この学会はインクジェット含むNIP(Non-Impact Printing)関連のコンファレンスを1981年から開催しており,初めて参加したのは1993年の横浜開催だった.この時,発表は英語であったが…

学会活動(1)

私が学会での活動を始めた「きっかけ」の1つを書いてみる. 20代の頃からインクジェット関係の発表があるコンファレンスには,チャンスがあれば参加させてもらっていた.初めて自分で発表したのも28歳だった. 自分の判断で自由に行ける立場になった30代後半…

仕事始め

2021年,あけましておめでとうございます. 本日から2021年の仕事始めです・・・といっても退職した今,「仕事始め」と言って仕事を始めるのも変ですが. まずは昨年の11月に依頼を受けてそのままになっている2月末締め切りの執筆にとりかかります.学会誌8…

新着図書

年末年始に読むために購入した図書です. 「全体主義の克服」は先輩からの推薦です.「資本主義の再構築」は私の[インクジェット進化論]にも登場するイノベーションポートフォリオの提案者,レベッカ・ヘンダーソンの著で,本屋で見つけました. 年末・年始…

気合い入りすぎ

ブログ,久しぶりだ.書く事は山ほどあるのに忙しさもあって,一旦書かない期間が長くなるとなかなか次に書くプロセスに辿りつけない. 今日は社内で上期のインクジェットの講座.さすがに一人で6時間半,立ちっぱなしで喋るのはきつい.これまでも体はきつ…

さよならテキスト

4/1付けで新設された部署に異動,さらに4月半ばには拠点も異動.引っ越し先は極めて収納スペースが無く,今のオフィスで持っている過去の膨大な技術資料,参考資料,試作品などなど,ほとんどは処分しないといけない.定年になる半年くらい前から,感傷に浸…

足りない英語力を補う論理力?!

本日,朝からアメリカとイギリスをつないだWEB会議. これまで海外の会社との共同開発,海外学会等での重要ポジション,会議の議長やコンファレンスでの基調講演,主に英語圏ではあるが仕事で実績を残してきたし,周囲からは英語ができると思われているらし…

本年もよろしくお願いします

inkcube.orgの活動を正式にスタートしてちょうど1年が経ちました. facebookの閉じたグループでは,時折インクジェット,3Dプリンタに関するトピックスについてコメントをしていますが,このブログでもこれらの技術やその他テクノロジー全般について,思うと…