inkcube.org代表のMemorandum

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半沢直樹

今更この大人気ドラマの評価をここでするつもりではない.

私が好きなドラマではあるが,その理由をここで書くつもりでもない.

2013年放送シリーズはこれまで6回見た.2020年放送シリーズは3回見た.好きな番組の割には見返した回数が少ないかもしれないが,好きだからこそあまり頻繁に見ないようにしている.(大事な物を箱や引き出しの中にしまって,たまに取り出してみるのと似ているかもしれない).おそらくこれからも何度も見返すだろう.

さて先日,2020年放送シリーズの10本を一気に見た.最終回の最後に,中野渡頭取が東京中央銀行のあの階段で半沢に語った最後の言葉が,私が昨年このブログ用に書いたものの,訳あって掲載しなかった内容に重なるものがあったので,改めてここで取り上げる事にした.

中野渡頭取の階段での言葉は以下の通り.

「物事の是非は決断した時に決まるものではない」

「評価が定まるのは常に後になってからだ」

「もしかしたら間違っているかもしれない」

「だからこそ,今自分が正しいと信じる選択をしなければならないと私は思う」

「決して後悔をしないために」

私の経験を踏まえても,全くこれには同意する.

しかし私が昨年ここに掲載しかけた文章にはもう1つ付け加えるべき事がある.

決断した時に自分の信じる選択をする.これは当然かもしれないが,結果的に間違うこと,あるいは選択時には分からなかったことや,その後の予想出来なかったことが起きたために後悔する方向に進むかも知れない.では「決して後悔しないために」に何が必要なのか.

それは自分が下した決断を後悔しないよう,決断した後にも全力で良い方向に持っていく努力をすることである.

勿論,間違いをねじ曲げて正しく見えるようにするのとは違う.それはむしろ後悔につながる.そうではなく,正しいと信じる限りそれを実現する努力を惜しまず,またそこから最適な結果にたどり着く努力を惜しまない事だ(これを北大路欣也の声で言いたい).

ただし,自分の信じる正しい選択が,絶対に正しいことをどう証明するのか.言い換えると自分が間違った判断を正しいと思ってしまった場合はどうするのか.その答えを上手く書けず公開をやめた.答えがなかったのではない.本当に真意を上手く書けなかったのである.

だからそれを上手く書けるようになるまでは,削除した文章を再掲載する事は出来ない.

もう1つ.昨年書きかけた文章は,ドラマを見て(意識してもしなくても)同じような事を書いたのではない.何故なら,同じ事を私が大学生の時,教育実習先の高校で,生徒たちに言った内容にほぼ等しいからである.当時から同じ思いがベースにあったのだろうと思う.